この記事は、note「SNS採用ラボ」にも載せています。
目次
見ているのに、何を見ればいいか分からない
スカウトを送る前に、相手のSNSを見る。いまでは珍しくない手順です。けれど、何を見るかが決まっていないと、結局はフォロワーの数や写真の雰囲気で判断してしまいます。
フォロワーの数や写真の雰囲気は、仕事の進め方とはあまり関係がありません。発信が上手な人が、仕事でも同じように動くとは限りません。反対に、発信が少ない人の中にも、仕事に丁寧に向き合っている人はたくさんいます。
この記事では、公開されているプロフィールと発信から、仕事の姿勢を読むための手がかりを3つお伝えします。
見る前に、3つの線を引いておく
手がかりの前に、守る線を決めておきます。ここが崩れると、どれだけ丁寧に読んでも、相手に失礼な連絡になります。
- 公開されている情報だけを見る。 本人が仕事や公の場で出している情報に限ります。鍵のかかったアカウント、家族や私生活の投稿、写真から分かる住まいなどには触れません
- 本人を決めつけない。 読んで分かるのは、その人のほんの一部です。「こういう人だ」ではなく「こういう仕事が合うかもしれない」という仮説にとどめます
- 連絡を望まない人には送らない。 プロフィールに勧誘お断りと書いている人、一度断った人には送りません
手がかり1:何を続けているか
1つ目は、続けていることです。
- 同じテーマの発信を、何か月も続けている
- 仕事の記録や学んだことを、定期的に書いている
- 一つの業界や職種について、長く話している
続けていることには、その人が大事にしているものが出ます。投稿の数が多いかどうかではなく、何について続けているかを見ます。
たとえば、担当している業界のニュースに毎週ひと言ずつ考えを添えている人。1回ずつは短くても、半年分を並べると、その人が仕事で何に目を向けているかが分かります。逆に、話題がその日ごとに変わる人は、SNSを仕事とは別の場として使っているのかもしれません。それ自体は良し悪しではありません。
手がかり2:誰に向けて書いているか
2つ目は、発信の宛先です。同じ仕事の話でも、誰に向けて書いているかで、仕事の向き合い方が見えてきます。
- お客様に向けて:使い方の説明、よくある質問への答え
- 後輩や同業に向けて:やり方の共有、失敗から学んだこと
- 自分に向けて:日々の記録、考えの整理
たとえば、お客様の困りごとを例に挙げて書いている人は、相手の立場で考える仕事が合うかもしれません。後輩に向けてやり方を共有している人は、人に教える役割が合うかもしれません。どちらも仮説です。
宛先を見るときは、言葉づかいにも目を向けます。専門用語を使わずに説明しているか、相手が次に何をすればいいかまで書いているか。読み手を思い浮かべて書いているかどうかが表れます。
手がかり3:うまくいかなかった話をどう書いているか
3つ目は、うまくいかなかったことの書き方です。
- 何がうまくいかなかったかを、自分の言葉で書いている
- 次にどう変えたかまで書いている
- 周りの人に助けてもらった話をしている
失敗の話を公開している人は多くありません。書いている場合は、振り返りの仕方がよく表れます。一方で、書いていないからといって振り返らない人だとは限りません。書かない人のほうが多いことを、忘れないようにします。
読んだことは、1行の仮説にして面談で確かめる
3つの手がかりを読んだら、1行にまとめます。長い感想文にせず、事実と仮説を1行ずつ分けて書くのがこつです。
「お客様向けの説明を2年続けている。相手の立場で説明する仕事が合うかもしれない」
この1行は、2か所で使います。
- スカウトの一文目:「お客様向けの説明を続けていらっしゃる投稿を拝見してご連絡しました」のように、声をかけた理由として書く
- 面談の質問:「お客様に説明するとき、何を大事にしていますか」と、本人の言葉で確かめる
仮説が外れていても構いません。外れたことが分かれば、それも大事な材料です。
反対に、やってはいけないのは、読んだことを相手に押し付けることです。「投稿を拝見して、こういう方だと思いました」と決めつけて書くと、受け取った側は身構えます。書くのは、拝見した事実だけにとどめます。
まとめ
- 見るのは公開されている情報だけ。本人を決めつけず、連絡を望まない人には送りません
- 手がかり1:何を続けているか(数ではなくテーマを見る)
- 手がかり2:誰に向けて書いているか(お客様・後輩・自分)
- 手がかり3:うまくいかなかった話をどう書いているか(書いていない人も多い)
- 読んだことは1行の仮説にして、スカウトの一文目と面談の質問に使います
