この記事は、note「SNS採用ラボ」にも載せています。
目次
ダイレクトリクルーティングとは
ダイレクトリクルーティングとは、会社が自分で採りたい人を探し、会社から直接声をかける採用のやり方です。求人を出して応募を待つのではなく、こちらから会いに行きます。
声をかける相手を探す場所は、主に次の3つです。
- 求職者が経歴を登録している、スカウト型の採用サービス
- 仕事の話を公開しているSNS
- 過去に応募してくれた人や、説明会で会った人の名簿
3つ目は見落とされがちですが、一度会社に関心を持ってくれた人たちです。会社の中にすでにある、いちばん近い探し場所です。
求人広告・人材紹介との違い
| 求人広告 | 人材紹介 | ダイレクトリクルーティング | |
|---|---|---|---|
| 相手を選ぶのは | 応募する人 | 紹介会社と会社 | 会社 |
| 会える人 | 求人を見て応募した人 | 紹介会社に登録した人 | 転職をまだ考えていない人も含む |
| 会社がやること | 求人を書いて待つ | 求人を伝えて待つ | 探す・書く・送る・会う |
| 費用の形 | 掲載の料金 | 採用が決まったときの手数料 | サービスの利用料と社内の時間 |
いちばん大きな違いは、会社が相手を選べることです。その代わり、探して書く手間は会社が持ちます。
中小企業に向いている理由
「求人を出しても、大きな会社の求人に埋もれてしまう」。中小企業の採用担当の方から、よく伺うお悩みです。
求人の一覧では、知名度や条件で先に比べられます。ダイレクトリクルーティングでは、一対一の連絡から始まるので、並べて比べられる前に話ができます。
中小企業には、ここで生きる強みもあります。
- 社長や現場の責任者が、最初の面談から会える
- 決めるまでが早い
- 入社したらどんな毎日になるかを、具体的に話せる
求人の文字だけでは伝わりにくい、仕事の手ざわりや一緒に働く人の顔も、一対一の面談なら伝えられます。条件で比べられやすい会社ほど、この場が生きます。
始める前に決める「誰が何をするか」
始めてから止まる会社の多くは、手順ではなく、人の割り振りで止まっています。返事が来たのに、会う人の予定が空かない。よくある止まり方です。始める前に、次の表を埋めておきます。
| やること | 担当の例 | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 探す | 採用担当 | 週に何時間使うか |
| 文面を書く | 採用担当 | 職種ごとの説明は一度書いて使い回す |
| 送る | 採用担当 | 会社のアカウントから、人が送る |
| 返事に答える | 採用担当 | その日のうちに返す |
| 会う | 現場の責任者か社長 | 毎週の空き枠を先に押さえる |
「会う」の枠を先に押さえておくと、返事が来た日に日程の候補を出せます。
待たずに会う4つの手順
- 採りたい人の条件を3つに絞る 経験・働き方・仕事の姿勢から1つずつ
- 探す場所を1つ決める 過去の応募者の名簿があるなら、そこから始めます
- 一人ずつ、声をかける理由を書く 相手が公開している仕事の事実を1つ拾い、件名と一文目に置きます
- 会う形を小さくする 30分・選考ではない・日程は2択
最初から全部の場所で始める必要はありません。1つの場所で1か月続け、誰に送り、誰と会えたかを見てから広げます。
記録は1枚にまとめる
送った相手ごとに、次の4つを1枚の表に残します。
- 送った日
- 声をかけた理由(拾った事実)
- 返事が来たか
- 会えたか
月に一度この表を見て、会えた人に共通する理由を探します。次に探す人の条件も、ここから絞れます。
最初の1か月でつまずきやすいところ
- 送る数を先に決めて、文面が同じになる 数は、週に使える時間から決めます
- 返事が来たのに、その週に会える人がいない 会う枠を、始める前に押さえます
- 断られた人の記録を消す 時期が変われば、また話せる人です。断られた日と相手の言葉を残します
どれも、手順よりも段取りのつまずきです。最初の週に、担当の表と会う枠を見直すだけで防げます。
まとめ
- ダイレクトリクルーティングとは、会社が自分で探し、直接声をかける採用のやり方です
- 探す場所は、スカウト型の採用サービス、SNS、過去に会った人の名簿の3つです
- 求人広告や人材紹介との違いは、会社が相手を選べることです
- 中小企業は、比べられる前に一対一で話せ、責任者がすぐ会える強みを生かせます
- 始める前に「探す・書く・送る・答える・会う」の担当と、会う枠を決めます
- 1つの場所で1か月続け、記録を見てから広げます
