この記事は、note「SNS採用ラボ」にも載せています。
目次
タレントプールとは
タレントプールとは、いますぐは採用しないけれど、次の機会に声をかけたい人を集めた名簿のことです。人材を意味する「タレント」と、ためておく場所を意味する「プール」を合わせた言葉です。
入るのは、たとえば次のような人たちです。
- 選考で見送ったが、別の職種や時期なら合いそうな人
- 内定を辞退した人
- 選考の途中で連絡が途切れた人
- 説明会やイベントで会った人
- 社員の紹介で会ったが、時期が合わなかった人
どの人も、一度は会社に関心を持ってくれた人です。知らない人に声をかけるより、話の始まりが近くなります。
ただの名簿との違いは「最初に見るかどうか」
「過去の応募者の表はあるのに、募集を始めると、結局また求人を出すところから始めてしまう」。採用担当の方から、よく伺うお悩みです。
名簿があっても、募集のときに開かれなければ、それはプールではなく保管庫です。タレントプールとただの名簿の違いは、中身の量ではありません。募集を始めるときの手順に、名簿を見ることが入っているかどうかです。
募集を出す前に、プールを見る手順
新しい募集が決まったら、求人を出す前に次の順で見ます。
- 募集する職種と、入社した日から要る条件を書き出す
- プールを、職種と「前回どこまで進んだか」で絞る
- 声をかけてよい人だけを残す(次の章)
- 一人ずつ、今の姿を確かめる
- 残った人に先に声をかけ、そのあと求人を出す
2の絞り込みでは、前回、面接まで進んだ人から先に見ます。会社のことをよく知っていて、話の続きから始めやすいからです。
5の順番が大事です。求人と同時に出すと、プールの人への連絡は後回しになりがちです。求人より少し先に声をかけるだけで、プールは「最初に見る場所」になります。
声をかけてよい人を確かめる
残すのは、次の3つを満たす人だけです。
- 「今後のご案内をしてよいか」に、本人が「よい」と答えている
- 応募のときにお知らせした個人情報の利用目的に、今後の採用のご案内が含まれている
- 「連絡は不要です」と言われていない
判断に迷うときは、社内の担当部署や専門家に確認してから進めます。
「今の姿」をSNSで確かめる
名簿の記録は、会った日のまま止まっています。1年たてば、仕事や立場が変わっていることもあります。
声をかける前に、本人が公開しているプロフィールや仕事の発信を見て、今の仕事を確かめます。変わっていたら、それを一文目に使えます。
以前、面接で店舗運営のお話を伺った◯◯社の◯◯です。その後、エリアの担当になられたと拝見し、ご連絡しました。
見るのは、本人が仕事や公の場で出している情報だけです。見つからないときは、無理に探さず、前回の話から始めます。
プールの出入りの決まり
プールは、入れる決まりと出す決まりの両方があって続きます。
入れるとき
– 見送りや辞退の連絡の中で、今後のご案内をしてよいかを伺う
– 前回どこまで進んだか、合いそうな職種を1行残す
出すとき
– 「連絡は不要です」と言われた日に外す
– 社内で決めた保存の期間を過ぎた記録を外す
– 入社が決まった人は、プールから社員の名簿へ移す
年に一度、出入りを見直す日を決めておきます。
プールの持ち主を1人決める
プールは、担当者ごとの表や受信箱に分かれていると、募集のときに誰も開きません。置き場所を1か所に決め、持ち主を1人決めます。
持ち主の仕事は、募集が決まったときにプールを開くこと、入れる・出すの決まりが守られているかを見ることの2つです。担当が替わるときは、置き場所と決まりごと引き継ぎます。
やらなくてよいこと
- プール全員に、定期的に同じお知らせを一斉に送る。求めていない連絡が続くと、次に声をかけたときに開かれにくくなります
- 一人ずつ細かい点数を付ける。前回どこまで進んだかと、合いそうな職種で十分です
- 大きな仕組みから始める。最初は表1枚で始められます
まとめ
- タレントプールとは、次の機会に声をかけたい人を集めた名簿です
- ただの名簿との違いは、募集のときに最初に見る手順に入っているかどうかです
- 求人を出す前にプールを絞り、声をかけてよい人だけに先に連絡します
- 記録は会った日のままなので、公開されている仕事の情報で今の姿を確かめます
- 入れる決まりと出す決まりを作り、年に一度見直します
