この記事は、note「SNS採用ラボ」にも載せています。
目次
質問の一覧はあるのに、決め手が残らない
「質問の一覧を探して面接で使ってみた。でも、どの答えなら良いのかが分からず、結局は印象で決めていた」。中途採用を続けている会社から、よく伺うお悩みです。
質問は、何を確かめるために聞くかが決まっていて、はじめて役に立ちます。この記事では、入社してからの相性を確かめる質問を、5つの観点に分けて20問お見せします。観点ごとに、答えのどこを聞けばよいかも添えました。
中途採用の面接質問一覧の使い方
20問は、全部を聞くためのものではありません。1人の面接で使うのは3問までです。
- 自社の現場で、いちばん大事な働き方を1つ書きます(例:相談しながら進める)
- 書類を読んで、その働き方と食い違いそうな観点を選びます
- その観点から1〜2問、ほかの観点から1問を選びます
どの質問も、「これからどうしたいか」ではなく「これまでどうしたか」を聞く形にしています。過去の場面を聞くと、答えに人・時期・やり方が出てきます。
観点1:仕事の進め方(4問)
- 新しい仕事を任されたとき、最初の1週間で何をしましたか
- 手順の決まっていない仕事を、どう進めましたか。最初に決めたことは何ですか
- 途中で進め方を変えた仕事はありますか。変えたきっかけは何でしたか
- いちばん長く続けている仕事のやり方と、続けている理由を教えてください
聞くところ:一人で決めて動いたのか、誰かに相談してから動いたのか。
観点2:何を優先してきたか(4問)
- お客様の頼みと社内の決まりがぶつかった場面で、どうしましたか
- 同時にいくつも頼まれ、全部は間に合わない日に、どれから手を付けましたか
- 自分の成果より、チームの成果を取った場面はありますか
- 自分の判断で、やめた仕事や断った仕事はありますか
聞くところ:何を後回しにしたか。優先したものより、後回しにしたものに、その人の判断が出ます。
観点3:人との関わり方(4問)
- 上司と意見が分かれたとき、最後はどう決まりましたか
- 後輩や新しく入った人に、仕事を教えた場面を1つ教えてください
- 悪い知らせを報告したときのことを教えてください。いつ、誰に、どう伝えましたか
- 同僚の仕事を手伝った場面と、手伝わなかった場面を1つずつ教えてください
聞くところ:報告や相談の早さと、相手。自社の現場の距離の近さと比べます。
観点4:学び方と、うまくいかなかったときの動き(4問)
- 最近、自分から覚えた仕事のやり方はありますか。どう覚えましたか
- うまくいかなかった仕事のあと、次に変えたことは何ですか
- 受けた指摘のうち、受け入れるまでに時間がかかったものはありますか
- できるようになるまで、いちばん時間がかかった仕事は何ですか
聞くところ:何を手がかりに直したか。人に聞くのか、自分で調べるのか、やりながら覚えるのか。
観点5:力を出せた環境(4問)
- いちばん力を出せたと感じた時期、周りはどんな状態でしたか
- 評価された仕事と、自分で手応えがあった仕事は同じでしたか
- 任される範囲が広すぎる、または狭すぎると感じたことはありますか
- 次の職場でも続けたい仕事の仕方は何ですか
聞くところ:その環境が、いまの自社にあるかどうか。無いなら、入社してからの姿を一緒に確かめる材料にします。
深掘りの一言と、記録の書き方
答えが「チームで協力しました」のように広いときは、次の一言で場面に戻します。
- 「その場に、ほかに誰がいましたか」
- 「結果は、どうなりましたか」
- 「もう一度同じ場面になったら、何を変えますか」
面接のあとは、質問の番号と、本人の言葉をそのまま書きます。最後に「自社の現場と近い/遠い」を一言だけ足します。点数を付けるより、次の面接官が同じ話を聞き直さずに済みます。
聞かない質問も、一覧に入れておく
厚生労働省の「公正な採用選考の基本」は、家族のこと、住まいや生活環境、宗教や支持政党、人生観、尊敬する人物、愛読書などを、選考で把握しないよう求めています。
場を和ませるつもりの雑談が、これに当たることがあります。面接官に配る一覧には、聞かない質問も並べておきます。
出典:厚生労働省「公正な採用選考の基本」
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm
SOCIAL RECRUITで、20問から3問を選ぶ
この記事の使い方の2つ目、「書類を読んで、食い違いそうな観点を選ぶ」ところで、SOCIAL RECRUITの傾向分析が使えます。
候補者ごとの画面を開くと、カルチャーフィットなどの参考値と、そう見た根拠が並びます。根拠は、候補者のプロフィールと、自社で書いておいた採用方針などから示されます。あわせて、面接で確かめるとよい点も提案されます。
- 根拠を読み、5つの観点のうち、自社と食い違いそうなものを1つ選ぶ
- 提案された確かめる点と20問を並べ、重なる質問を1〜2問選ぶ
- 面接では過去の場面を聞き、本人の言葉で記録する
参考値は、採る・採らないを決めるものではありません。どの観点から聞くかを決めるための、面接の前の材料です。
まとめ
- 質問は、何を確かめるかが決まっていて、はじめて役に立ちます
- 20問は、進め方・優先・人との関わり・学び方・力を出せた環境の5つの観点に分かれます
- 1人の面接で使うのは3問まで。自社と食い違いそうな観点から選びます
- 答えが広いときは、一言で場面に戻します
- 記録は番号と本人の言葉で。聞かない質問も一覧に入れておきます
