この記事は、note「SNS採用ラボ」にも載せています。
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カジュアル面談が、いつの間にか面接になっている
カジュアル面談について、よく伺うお悩みがあります。
「選考ではありません、とお伝えして会った。けれど気づくと、志望動機と転職の理由を聞いていた。相手の表情が固くなり、そのあと連絡が途切れた」
カジュアル面談に来る人の多くは、まだ応募を決めていません。そこで面接と同じ質問をすると、相手は「選考だったのか」と身構えます。
一方で、ただ会社の説明をして終わると、会った意味が残りません。この記事では、選考の前に会う場で企業側が確かめる3つと、質問の例をお伝えします。
評価する場ではなく、確かめる場
面接とカジュアル面談は、目的が違います。
| 面接 | カジュアル面談 | |
|---|---|---|
| 目的 | 採るかどうかを決める | お互いに、次に進む理由があるかを確かめる |
| 話す量 | 候補者が多く話す | 会社も同じくらい話す |
| 終わり方 | 合否を伝える | 次の約束をするか、ここで終えるかを決める |
カジュアル面談では、その場で合否を出しません。代わりに、面接に進んだときに何を確かめればよいか、その材料を集めます。選考の前に会う意味は、ここにあります。
企業側が確かめる3つ
1つ目:相手が、何を確かめに来たか
最初に、相手が今日何を知りたくて来たのかを確かめます。
仕事の中身を知りたい人、働き方を知りたい人、まだ転職するかも決めていない人。目的が分からないまま会社の説明を始めると、相手の知りたいことに届かないまま時間が終わります。
始めに、時間の使い方を伝えてしまうと聞きやすくなります。
「30分のうち、最初に知りたいことを伺って、そこから当社の話をします。最後に、次があるかどうかを一緒に決めましょう」
こう伝えておくと、相手も「評価される時間ではない」と分かり、知りたいことを口にしやすくなります。
2つ目:自社の仕事の、どの場面に反応するか
次に、自社の仕事の場面を1つ、具体的に話します。
「お客様から急ぎの相談が来たら、担当がその日のうちに現場へ行き、上司には移動中に電話で伝えます」
この話に、相手が身を乗り出すのか、少し考え込むのかを見ます。考え込んだときは「いまのお仕事と比べて、近いですか、遠いですか」と聞きます。相性の手がかりは、会社の説明より、仕事の場面への反応に出ます。
3つ目:次に会う理由が、お互いにあるか
最後に、次に会う理由があるかを確かめます。
相手が「現場の人の話も聞きたい」と言えば、それが次の約束です。会社の側にも「この点は、選考でもう一度聞きたい」が残っていれば、次に進む理由になります。どちらにも理由が無ければ、ここで終えてかまいません。
終えるときは、次の連絡の入口だけ残します。
「今日はここまでにしましょう。また話を聞いてみたくなったら、このメッセージにひと言ください」
無理に次の予定を入れないほうが、時期が変わったときに、相手から連絡しやすくなります。
カジュアル面談の質問の例
確かめる3つに合わせて、質問を用意しておきます。
- 「今日は、何が分かれば来てよかったと思えそうですか」
- 「いまのお仕事で、手応えを感じるのはどんなときですか」
- 「さきほどの場面は、いまのお仕事と比べて近いですか、遠いですか」
- 「次にお話しするとしたら、どんな立場の人の話を聞いてみたいですか」
反対に、この場では聞かない質問も決めておきます。
- 志望動機(まだ応募を決めていない人に聞くと、選考に変わります)
- ほかの会社の選考の状況を、詳しく聞き出すこと
- 家族のことや、思想・信条にかかわること
最後の一つは、選考でも聞いてはいけないことです。厚生労働省の「公正な採用選考の基本」は、本籍・出生地や家族のこと、宗教・支持政党・人生観などを把握しないよう求めています。選考ではない場でも、同じ線を守ります。
面談のあとに残す3行
面談が終わったら、その日のうちに次の3行を書いておきます。
- 相手が確かめに来たこと
- 反応した仕事の場面と、そのときの言葉
- 次の約束(無ければ「ここで終える」)
選考に進んだら、2行目をそのまま面接で確かめる点にします。「この場面で考え込んでいた」なら、面接では、似た場面でどう動いたかを過去の経験から聞きます。
会社の側が話したことも、1行で残しておきます。次に会う社員が同じ説明を繰り返さずに済みます。
選考に進まなかった人の3行も、消さずに残します。半年後に募集が変わったとき、「前回は、この場面に考え込んでいた」と分かっていれば、声をかけるときの一文が変わります。
まとめ
- カジュアル面談は評価する場ではなく、次に進む理由があるかを確かめる場です
- 確かめるのは3つ=相手が何を確かめに来たか/仕事のどの場面に反応するか/次に会う理由があるか
- 自社の仕事の場面を1つ具体的に話し、その反応を見ます
- 志望動機や家族のことは聞きません
- 面談のあとに3行を残し、選考に進んだら面接で確かめる点にします
