この記事は、note「SNS採用ラボ」にも載せています。
目次
中小企業のSNS採用は「待つ」と「行く」の2本立て
SNS採用を始めた会社から、よく伺うお悩みがあります。
「採用のアカウントを作り、投稿も何本か出した。けれど1か月たっても、問い合わせは1件も来ていない。このまま続けてよいのか分からない」
アカウントを作って投稿するのは、SNS採用の半分です。もう半分は、採りたい人をSNSで探し、こちらから声をかけることです。
- 待つ:会社のSNSを、見に来た人が連絡できる窓口にする
- 行く:採りたい人を探し、一人ずつ声をかける
人を多く抱えていない会社ほど、窓口だけで待つと時間がかかります。最初の1か月から、両方を小さく始めます。
SNSは「調べる場所」にもなっている
総務省の「令和6年通信利用動向調査」(2025年5月30日公表)では、インターネットを使う人のうち、SNSを使っている人は81.9%でした。SNSを使う目的は「従来からの知人とのコミュニケーションのため」が87.7%、次いで「知りたいことについて情報を探すため」が64.0%です。
仕事探しに限った数字ではありません。それでも、名前を知った会社をSNSで調べる人がいると考えると、窓口を整えておく理由になります。
1週目:採る人と、窓口を1つ決める
最初の週は、手を動かす前に3つを決めます。
- 採る職種と、採りたい人の条件を3つ
- 窓口にするSNSを1つ(採りたい人が仕事の話をしている場所を選びます)
- 担当者と、毎週使える時間
条件は、たとえば施工管理を採る会社なら、次のような形です。
- 住宅か店舗の現場を、一人で回した経験がある
- 通える範囲に住んでいる
- 仕事の様子を、自分の言葉で発信している
3つ目のような条件は、SNSで探すときにだけ使える条件です。求人サイトでは見えない「仕事への向き合い方」が、発信から分かることがあります。
時間は、予定表で本当に空けられる分だけにします。ここを多めに見積もると、3週目あたりで止まります。
2週目:窓口を整える
次の週は、初めて見に来た人が「何の会社で、誰を募集しているか」を数秒で分かる形にします。
- プロフィールに、何をしている会社か・誰を募集しているか・連絡の方法を書く
- いちばん上に、会社の輪郭が分かる投稿を固定する
- 届いたメッセージを、誰が何日以内に返すかを決める
整えたら、社外の知人に見てもらい、5秒で「何の会社で、誰を募集しているか」を言えるかを確かめます。言えなければ、プロフィールの文を短くします。
投稿の数を増やすのは、そのあとです。窓口の作り方と最初の投稿の順番は、別の記事でくわしくお伝えしています。
3週目:こちらから声をかける
3週目からは、1週目に決めた条件で、採りたい人を探します。
- 条件に合う人の、公開されているプロフィールや発信を読む
- 声をかける理由を、その人の仕事の事実から1つ拾う
- 一人ずつ文面を書き、会社のアカウントから送る
拾う事実は、たとえば「現場の段取りを工夫した話を、写真つきで何度も投稿している」のようなものです。一文目にこの事実を置き、なぜ声をかけたのかを続けます。
最初の週は、数人で十分です。宛名だけ替えた文面を大勢に送るより、理由を書ける人に絞るほうが、会える人につながります。
返事が来たら、その日のうちに短く返します。窓口に届いた連絡と同じ表に記録し、どちらから来た人も同じように追えるようにしておきます。
4週目:数えて、次の月を決める
最後の週は、次の4つを数えます。
| 数えるもの | 見ること |
|---|---|
| 窓口に届いた連絡 | 何を見て連絡してきたか |
| 声をかけた人 | 理由を書けた人だけに送れたか |
| 返事があった人 | どんな事実を拾った文面に返事が来たか |
| 会えた人 | 次の段に進めたか |
数が少なくても、1か月目は形を作る月です。止まっている所を1つだけ選び、2か月目に直します。
- 窓口に連絡が無い:プロフィールと固定の投稿を、社外の人に見てもらう
- 声をかけた人が少ない:探す条件が狭すぎないか、時間が足りているかを見る
- 返事が無い:一文目に置いた事実が、その人ならではのものだったかを見る
1か月目にやらなくてよいこと
- 複数のSNSを同時に始めること
- 毎日投稿すること
- 声をかける数を、時間より先に決めること
続けられる形で始めた会社のほうが、2か月目、3か月目に数が動きます。
SOCIAL RECRUITで、3週目の「行く」を進める
SOCIAL RECRUITは、この記事の「行く」の側を進める道具です。3週目の手順は、画面では次のようになります。
- 探す:「人材を探す」で、職種・スキル・地域・業界などを入れ、公開されている情報から条件に合う人を探します。求人に登録した人を待つ必要はありません
- 書く:候補者ごとの画面で、相手の公開情報をもとに、一人ずつの文面をAIで下書きします。一文目の事実を確かめて直すのは、担当の方です
- 送る:会社のアカウントから、担当の方が押して送ります
- 追う:声をかけた人を「未接触→接触中→面談調整中→面談済→オファー→採用」の段に置きます。4週目の「声をかけた人」「会えた人」は、ここから数えられます
1週目に決めた条件のうち、職種や地域は、そのまま探す条件に入れられます。
まとめ
- SNS採用は、窓口で「待つ」と、こちらから「行く」の2本立てです
- SNSを使う人の64.0%が、知りたいことを探すためにも使っています(総務省・令和6年)
- 1週目:採る人の条件3つ・窓口1つ・担当と時間を決めます
- 2週目:プロフィールと固定の投稿、返す人と期限を整えます
- 3週目:条件で探し、理由を書ける人に一人ずつ声をかけます
- 4週目:4つの数を数え、止まっている所を1つ直します
